「よかれと思って……」が裏目に 「部下同士の人間関係のトラブル」をより悪化させる、上司の“NG行動”をリーダー育成家がズバリ指摘

オフィスで部下を複数持ち、「リーダー」と呼ばれる立場にある人なら、一度や二度は悩んだことがあるのが、「部下同士の人間関係のトラブル」ではないでしょうか?
「実は、A先輩がちょっと苦手なんです」
例えば、部下からそんな相談を受けたとき、リーダーがやってはいけないこととは?『否定しない習慣』(フォレスト出版)、『チームが「まとまるリーダー」と「バラバラのリーダー」の習慣』(明日香出版社)などの著書がある、リーダー育成家・エグゼクティブコーチの林健太郎氏に、「リーダーが気をつけるべきNG行動」について伺いました。
部下同士のトラブルは、対処法を間違うと命取りに!
──オフィスにおける部下同士のトラブルって、リーダーとしては、「いい大人なんだから、うまくやってくれよ……」と言いたいところではないでしょうか。
「おっしゃるとおりです。しかし、オフィスでの悩みのナンバー1は、常に『コミュニケーション関連』、つまり、人間関係がギクシャクしてしまうことがトップです。よほど良好な人間関係の職場でない限り、メンバー間のコミュニケーションに関するトラブルは当たり前のように発生し、リーダーの悩みの種になります」(林さん、以下同)
──リーダーとしては頭が痛いですね。
「しかも、部下からこの手の相談を受けたとき、対処法を間違えてしまうと、余計に泥沼化したり、火に油を注いだりする結果になりかねません。その揚げ句、モメていたうちの片方の部下があっさりと会社を辞めてしまい、それがリーダーの責任になってしまうかもしれません。それどころか、辞めた社員から訴訟を起こされでもしたら、会社の信用問題に関わる大事件にだって成り得るのです」
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