「よかれと思って……」が裏目に 「部下同士の人間関係のトラブル」をより悪化させる、上司の“NG行動”をリーダー育成家がズバリ指摘 

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──踏んだり蹴ったりですね。では、そんな事態に陥らないために、部下から「同じ部署のメンバーとの、人間関係の悩みや不満」を相談されたとき、いったい、どんなことに注意すればよいのでしょう?

「カッコいいアドバイスをしよう!」と思ってはいけない

「部下から相談を受けたとき、リーダーがついやってしまうのが、部下の話をろくに聞かず、『カッコいいアドバイスをしよう!』と思ってしまうことです」

──カッコいいアドバイス?

「例えば、先に挙げた例のように、部下から、『先輩社員が苦手』という相談を受けたとき。職場のリーダーは、つい、次のような会話をしてしまいがちです。

部下(あの……実は、A先輩が苦手で困っているんです)

リーダー(ああ、彼は誤解されやすいんだよね。根はいいやつなんだけどね。えーと。本人と話はした? 何事も、まずは話し合いからだよ)

部下(話しかけたら、“今、ちょっと忙しいから”って言われて以来、怖くなってしまって)

リーダー(それはあれだね。忙しいときに話しかけたんだね)

部下(はい。申し訳なかったです。でも、いつもお忙しそうで……)

リーダー(そこはタイミングを見ないと。私も昔、君と似た苦労をしたんだけど……)」

──あーっ、いかにもありそうな会話です。昔、会社員だった頃、こんな会話を実際に聞いたことがあります。

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