神谷宗幣氏が中心となり、2020年に結党した参政党。25年参議院選で躍進し、26年以降の衆院選で現行の3議席からどれだけ伸びるかが焦点だ。
高市早苗政権は連立を組むなどして衆院で過半数を手にした。これにより早期の衆院解散は遠のいたとみるが、高市氏の自民党総裁としての任期(27年9月まで)と統一地方選挙(27年3~4月)を見据え、27年春ごろが衆院解散・総選挙の時期として意識されるだろう。
さて25年参院選で、参政党は選挙区で7議席、全国比例でも7議席を獲得した。衆院の選挙区はすべて小選挙区(議席は1つだけ)であるが、25年参院選でのいわゆる「1人区」で参政党が獲得した議席はゼロであり、さらに区割りが細分化されている衆院小選挙区では「野党が参政党に一本化しない限り」当選は難しい。
そこで衆院選では全国11ブロックある比例での復活当選を期すことになる。そうすると比例で10議席前後の当選が想定されるが、衆院定数が参院の2倍弱であることを考えると、次期衆院選での参政党の議席獲得のインパクトは「大きいけれど、そこまでではない」と受け止めるのが自然である。
加えて、自民・維新による衆院議席の1割削減が実行されると、参政党は最も大きな直撃を受け、比例復活はよくて1桁後半ということになるだろう。
小選挙区で議席獲得も
しかしそうとも言い切れない。
25年参院選ののち、10月26日に投開票された宮城県知事選では、参政党が全面支援した和田政宗氏が現職の村井嘉浩氏に県全体で約1万6000票という僅差にまで肉薄した。さらに仙台市に限れば、和田氏の得票は同市の全区で村井氏を上回った。
さらに、25年参院選では1人区において、保守王国とされる群馬選挙区で参政党候補が2位につけた。同様に、石川、栃木、岐阜、岡山、徳島・高知(合区)、愛媛、大分、宮崎の各選挙区で、参政党候補は敗れたものの、得票率では2割を超える実績を残した。




















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