企業の生成AI活用やDX(デジタルトランスフォーメーション)が進んでいく中、「IT人材が足りない」という声はもはや珍しくない。一方で、ひと言で「IT業界」といっても、ソフトウェア、通信、メーカー系、ユーザー企業の情報子会社、Webサービスなど仕事内容は大きく異なる。
就職活動の早期フェーズで動き出す就活生は、インターンシップやイベントを通じて「どのタイプのIT企業で、どんな役割を担いたいか」を試行錯誤しながら探っている。そうした学生たちは、具体的にどの企業に惹かれているのか。
文化放送キャリアパートナーズ就職情報研究所が実施している「就職ブランドランキング調査・早期」の結果から、その一端が見えてくる。同社の就職サイト「ブンナビ!」に登録する2027年春入社希望の大学生・大学院生(現大学3年生、大学院1年生)を対象に、2025年4月1日〜9月30日にかけて調査したものだ。
「早期に動く就活生が選ぶ『就職人気トップ300社』」「業界別の『就職人気ランキング』」に続き、今回は仕事内容が多岐にわたるIT業界をより細かく分類した「IT特別版」の人気企業ランキングを紹介する。
人気のIT企業はどこか
「ソフトウェア」の分類で1位となったのはSkyだ。俳優を起用したテレビCMなどで知名度が高く、業務用ソフトウェアや組み込み開発、自社パッケージ製品など幅広い領域を手がける。
2位はNTTデータ、3位は日本オラクル、4位は富士ソフト、5位は日本IBMグループという顔ぶれだ。大規模プロジェクトに関わりやすい企業が上位に並び、「社会のインフラを支えるIT」に携わりたいという志向の強さがうかがえる。
「WEBサービス」の分類では、1位楽天グループ、2位サイバーエージェント、3位アマゾンジャパン、4位グーグル、5位LINEヤフーがトップ5を占めた。
EC、ネット広告、動画配信、検索エンジン、メッセージアプリといった、生活に身近なサービスを展開する企業が並び、「自分のつくった機能がユーザーに直接届く」ことを重視する就活生の志向が表れている。
同じIT業界でも、それぞれ求められる役割もキャリアパスも大きく異なる。今回のランキングは、そうした違いを意識しながら自分に合ったフィールドを探すうえでのヒントになるはずだ。各分類の詳細な順位は、記事内のランキング表で確認してほしい。



















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