「中学受験」する予定でも"小学校受験"する家庭が増えている訳、依然として《不動の人気は早慶》でも入って安泰ではない一貫校ならではの難しさ
小学校受験が静かに存在感を強めている。実は、私立小学校に在籍している生徒は東京で約4%、全国ではわずか1.4%ほど(文部科学省「学校基本調査」)にもかかわらず、定期的にドラマ化され、SNSでも“お受験”が強烈な存在感を放つ。なぜ、これほどまでに注目されるのか。
中学受験の過熱と出口戦略の再構築
全国の小学校児童数全体は減少しているにもかかわらず、私立小の児童数だけは微増している。全国の小学生総数は2016年度の648万3515人から25年度の581万2379人へ減る一方、私立小は7万7187人から7万9335人へ増加している(一般社団法人日本私学教育研究所調べ)。
背景には、教育を“選ぶ”時代への急激な転換がある。学級崩壊・いじめ・教員不足といった公教育への不安、国際化の加速、探究型学習の浸透、中学受験の過熱……。こうした変化を肌で感じる親たちが、「早い段階で教育環境を選びたい」と考えるようになり、注目が小学校受験に向かっている。



















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