結婚しても子どもをもたない夫婦、いわゆる「おふたりさま」が増えている。
共働きが多く経済的に豊か、仲よし夫婦が多いなどのメリットはあるものの、一方で「老後に頼れる子どもがいない」という不安や心配がある。
そんな「おふたりさまの老後」の盲点を明らかにし、不安や心配ごとをクリアしようと上梓されたのが『「おふたりさまの老後」は準備が10割』だ。同書は7刷3万部を突破するベストセラーになっている。
著者は「相続と供養に精通する終活の専門家」として多くの人の終活サポートを経験してきた松尾拓也氏。北海道で墓石店を営むかたわら、行政書士、ファイナンシャル・プランナー、家族信託専門士、相続診断士など、さまざまな資格をもつ。
その松尾氏が「お金を貯め込みすぎた高齢者」の後悔を、3つのケースで解説する。
無駄にお金を貯め込みすぎる人たち
私は終活の専門家として、多くの老後事例を目の当たりにしてきました。
そこには、以前の記事でもお伝えしたように「お金を貯め込みすぎた高齢者」が非常に多いという現実があります。
もちろん、人の命がいつ尽き果てるかは誰にもわかりません。
葬儀代+αを残して死ねたらいいのでしょうが、「人生何が起こるかわからない。そううまいわけにはいかないから、お金を貯めておくのだ」という気持ちもよくわかります。
たくさんのお金を貯め込むことでその人が幸せになるならよいのですが、むしろ不幸を呼んでしまう、後悔のタネになってしまうというケースもあるのです。
今回は、私がそんな「お金を貯め込みすぎた高齢者」が、実は大事なものを失っていると感じたことを、3つの事例で紹介します。
トピックボードAD
有料会員限定記事
キャリア・教育の人気記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら