「金なし老後」でも意外になんとかなる"知れば安心"納得の訳「金額に踊らされる」より「現実」を知ろう

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私は、貯蓄をせずに公的サービスを頼れ、と言いたいのではありません。

貯蓄があまりない人でも、意外となんとかなる、と言いたいのです。

老後資金はあるに越したことはありませんが、決して備えすぎる必要はないのです。

老後の心配ばかりして、元気なうちに人生を楽しまないなんて、これほどもったいないことはありません

現在の日本において「過剰な老後資金」は必要ないと、日々いろいろな高齢者と接している私は感じています。

お金の心配よりも、大切なのは「知識」と「準備」

過去には「老後は1億円かかる」という言葉が一人歩きしたこともありました。

しかしそれは、公的年金などを計算に入れず、ある程度豊かな生活を送ろうとする場合です。

金額だけに踊らされて闇雲に貯蓄に励み、人生を楽しまないのでは本末転倒です。

それよりも、介護サービスなどについての知識をつけて、

・自分が認知症になったらどうするかをシミュレーションする

・どんな施設があって、費用はどのくらいかかるのかを調べる

・施設の見学に行ったり、地域包括支援センターなどで話を聞いてみる

といった「準備」をしておくことが大切です。

そうすれば「老後資金なんて、最低限あればいいじゃないか」という結論に達する人も多いと思います。

いたずらにお金の心配ばかりするのではなく、「知識」と「準備」で「幸せな老後」に備えましょう

松尾 拓也 行政書士、ファイナンシャル・プランナー、相続と供養に精通する終活の専門家

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まつお・たくや / Takuya Matsuo

行政書士、ファイナンシャル・プランナー、相続と供養に精通する終活の専門家。

行政書士松尾拓也事務所代表、有限会社三愛代表取締役。

1973年北海道生まれ。父親が創業した石材店で墓石の営業に従事する傍ら、相続や終活などの相談を受けることが増えたため、すでに取得していた行政書士資格を活かし、相続・遺言相談をメイン業務として行うようになる。

信条は、相談者からの困り事に「トータルで寄り添う」こと。家族信託や身元保証など「新しい終活対策」についても積極的に取り組み、ライフプランや資産管理などの相談に応えるためにファイナンシャル・プランナー、住み替えニーズなどの相談に応えるために宅地建物取引士の資格を取得。ほかにも家族信託専門士、相続診断士、終活カウンセラー、お墓ディレクター1 級など、終活にまつわるさまざまな資格を取得する。

一人ひとりの「ライフエンディングシーン」(人生の終末期)で、最も頼りになるパートナーとなるべく、全方位視点で積極的な事業展開を行っている。

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