SNS時代「誰でも起こる誹謗中傷」、どう対処する? 【つんく♂✕けんすう対談】5回目(全5回)

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けんすう:最近、つんく♂さんがSNSで傷ついたことって、ありますか?

SNSで身近に感じるからこそ起こる、心ないコメント

つんく♂:というより、僕自身、最近はSNSへの投稿内容がふんわりしてきているように思います。

僕はいまハワイに住んでいますが、できるだけ自慢話になりそうなことは、日常の一場面であってもアップするのを躊躇するようになりました。

たとえば、一杯15ドル(約2200円)のラーメンを食べてSNSにアップしたら「いいよなー。つんく♂はこんな高いの食べられて。僕らじゃ無理だし」ってなるやん? もちろん突っ込みたい方の気持ちもよくわかる。

そうなってくると、だんだん何も書けなくなって、それこそ途中まで書いて、というか、ほぼ書き上げて、結果、送信ボタンを押せないことも多々あります(笑)。

けんすう:高級レストランの食事をアップするとたたかれるみたいな現象ですよね。

そういう意味では、SNSが普及して、「目線」を気にする人が増えた印象はあります。その人の「中身」よりも「どこに目線があるか」をみんな気にしている感じ。同じ目線なら共感するけど、そうでなければ共感できないというような。

その人の発言内容に賛成か反対かよりも、SNSでは「共感できるかどうか」のほうが大事なのかもしれませんね。

つんく♂:ビジネスの機内食とか高級フレンチをアップされたら、裏切られたみたいな感覚かな。話題のインフルエンサーならOKで、俺や秋元(康)さんがやるとなぜかアウト!ってやつですね。(笑)。

けんすう:つんく♂さんがエコノミークラスに乗っていたら、おかしな話ですけどね。でも、それはみんながつんく♂さんを身近に感じているからこそでしょうね。SNSをやっていると、いつのまにか距離が近くなっちゃうというか。

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