SNS時代「誰でも起こる誹謗中傷」、どう対処する? 【つんく♂✕けんすう対談】5回目(全5回)

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つんく♂モーニング娘。のメンバーを増やすときは、めちゃくちゃ怖かったです。

モーニング娘。の追加メンバーに非難囂々

つんく♂:いまでこそ増えようが減ろうが「はいはい」って感じだけど。

それまでのアイドルって、それこそキャンディーズのように「メンバーが変わるくらいなら、解散して普通の女の子に戻ります」というのが美学であり、世間の正義もそこにあった。

だから、メンバーを増やすときの世間からの攻撃は半端なかったです。正直、あれは本当に怖かった……。

けんすう(古川健介)
10代の頃からインターネットの面白さを体感し、「ミルクカフェ」「したらば」「nanapi」など、次々に新たなインターネットサービスを生み出す。現在はNFTの提供やクリエイター向けサービスを運営。投資家としても活動している(撮影:梅谷秀司)

けんすう:リアルタイムで見ていた僕も「え? 増えるの?」って思いましたから(笑)。

いまでは当たり前になりましたが、当時は画期的でしたよね。ファン目線ではさぞかしショックだったでしょう。

つんく♂:もちろん、決定は僕だけじゃなく、レコード会社やプロダクションという背景や大人の事情もあるわけですが、それが見えない時代だったし、見せていませんでしたから。

そうなれば、批判の的はすべてつんく♂になる。

当時もネットの書き込みもちらほらと見ていたけど、あまりの炎上ぶりに、「あ、無理」ってなって、あるときPCをパタンと閉じて、しばらく見るのをやめました

次ページファンが「議論」する文化を生み出したモーニング娘。
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