70万部の大ベストセラー『食品の裏側』の著者、安部司氏が開発した8万部突破のレシピ集『世界一美味しい「プロの手抜き和食」安部ごはん ベスト102レシピ』に続き、第2弾『安部ごはん2 ベスト107レシピ』がついに発売された。
『食品の裏側』発売後、全国の読者から受けた「何を食べればいいのか?」という質問に対する答えとして、安部氏が自ら15年かけて開発した膨大なレシピノートの中から、「簡単に時短に作れるレシピ」を厳選したレシピ集だ。
いまなお食品添加物の現状や食生活の危機をメディア等で訴え続けている安部氏が「平気で『食パン』を買う人が知らない超残念な真実」について語る。
高級食パンはなぜ「しっとり、ふわふわ」なのか
「高級食パン」ブームだそうです。私の住む福岡でも、店の前に長い行列ができていてビックリしました。
食品業界に身を置く者として「一応は味見をしてみるか」と、何種類かを試食してまたビックリ。「原材料表示」を見て三度ビックリ。私が食品製造の現役時代に作っていた食パンの常識からしたら、ちょっと信じられないものでした。
まず「じっとり」している。
高級食パンはどれも「しっとり、ふわふわ食感」というのがウリのようですが、私に言わせればこれらは「しっとり」ではなく「じっとり」です。
それから驚くほど「甘い」です。「これは菓子パンなのか?」と思うほど甘い。
これだけ甘ければ、食べたときにわかりやすく「おいしい!」と感じられるのも当然でしょう。
ただし、これは何も高級食パンに限った話ではありません。最近の食パンには「しっとり、ふわふわ」している商品が増えています。
でも、 なぜ普通の食パンなのに「しっとり、ふわふわ」しているものが売られているのか、なぜ何もつけなくても「おいしい」ものがあるのか、考えたことがありますか?
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