ヤバすぎる「某100円回転寿司」の裏側 大手回転寿司チェーン2店を食べ比べてみた【後編】

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(写真:YsPhoto / PIXTA)
N君:前回は大手回転寿司チェーンのA店に行きましたが、今回は別の大手回転寿司チェーンのB店です。こちらも100円均一で誰もが知る有名店です。(店の前に着いて)まだ平日の午後5時半なのにもう満席で、30人くらい並んでいますよ! ちょっと待たなきゃいけないみたいです。
河岸:場所柄のせいか、サラリーマンに加えて、外国人の団体客が目立つね。アジア系が多いみたいだけど、欧米系の人もいる。
N君:ツアーのコースに組み込まれていたり、外国のガイドブックに載っているのかもしれませんね。
河岸:(店内で待っている間に)ちょっとさ、ここから厨房が見えるけど、どう思う?
N君:どう思うって、お姉さんたちが忙しそうに働いていますね。あの人なんかけっこう、美人じゃないですか。
河岸:そんなことは聞いてないよ(笑)。見てごらん、厨房の衛生管理がまったくできていないのがよくわかる。厨房の床がところどころ真っ黒でヘドロみたいになっているし、寿司を載せて運ぶレーンに米粒がついている。
N君:ホントだ、かなり汚れていますね……。
河岸:そのうえ、寿司を作るアルバイトのお姉さんは手袋をしているけど、その手でレーンをペタペタ触っている。こういう店は、いつ食中毒が出てもおかしくないよ。
N君:「いつ食中毒が出てもおかしくない店」ですか。確かに、回転寿司でも食中毒が出たと、時々、ニュースになりますよね。食べる前から、いやなこと聞いたなぁ……。

 

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前回に引き続き、ここは首都圏にある某大手回転寿司チェーン店です。新刊『「外食の裏側」を見抜くプロの全スキル、教えます。』がおかげさまでベストセラーになっていることもあり、続編執筆のための“市場調査”で、編集者のN君(34歳)と一緒に足を運びました。

前回は「回転寿司のよしあし」を見抜くスキルとして、「イカ」と「鉄火巻き」に注目するという話をしました。「表面に切れ目のないイカ=冷凍品」「鉄火巻きのマグロを指で潰す=潰れたらニセモノマグロ」で、その2つを見れば誰でも店の実力が簡単にわかるという話をしました。

前回のA店は、店内調理にこだわり、ネタを店内で切り、酢飯を厨房で炊いていました。だから、100円寿司のわりには十分おいしかった。

一方、同じ100円寿司でも、今回のB店はどうか? A店と何が、どう違うのか? 今回は、大手回転寿司チェーンB店の「ヤバすぎる裏側」を公開します。

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