ヤバすぎる「某100円回転寿司」の裏側 大手回転寿司チェーン2店を食べ比べてみた【後編】

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甘すぎる冷凍玉子、ネタを載せただけのシメサバ

N君:僕がいま食べたこの玉子は、玉子部分だけを食べたら、なんだか「クッキー」みたいな味がしますね(笑)。なぜこんなに甘いんですか?

河岸:冷凍変性を防ぐために砂糖をたっぷり使っているから。完全に冷凍の仕入品だね。

N君:それにしても、甘すぎまずね……。こちらの、いまイチオシのだし巻き玉子はどうですか? これはさっきの玉子よりもおいしいですが。

河岸:これはこの店の厨房で作っている。家庭料理の味と同じで普通においしい。

N君:だったら、ふつうの玉子も焼けばいいのに……。シメサバは? なんかシメサバがシャリの上に、宙に浮くように、ドンと反り返って載っていますが(笑)。

河岸:このシメサバは締めすぎで、酢の味しかしない。ネタが反り返っているのは、ネタを載せただけで握っていない証拠だね。

N君:でも、こういう店はたいてい前回紹介した「寿司ロボット」がシャリを握るんですよね。その上にバイトがネタを載せているのは同じでは?

河岸:そうなんだけど、ネタを載せたあと一握りしないといけないのに、それをやっていない。さっきのA店はちゃんと一握りしていたよ。

N君:たんにネタを載せるか、そのあと一握りするか、そこの違いのわけですね。「寿司=握るもの」とばかり思っていましたが、「ダメな寿司=米にネタを載せるだけ」になっているわけですね。

河岸:寿司はご飯とネタが一体化して、それを食べるからおいしいわけだから。これは「おにぎりの上にネタを載せた」のと同じ。

N君:「おにぎり」ってまたひどい言いようですね(笑)。このシャリはどうですか? 前回の話だと「寿司はご飯が決め手」「温かいシャリと新鮮なネタが本当の寿司」で、A店のシャリは厨房で炊いているからおいしい」という評価でしたが。

河岸:ネタをはずしてご飯だけ味わってみてごらん。妙に甘いでしょう。

N君:確かに! かなり甘いです。

河岸:これも砂糖を入れすぎだね。ご飯の劣化を防ぐために大量に入れている。

N君:それを聞いて味わって食べると、この寿司シャリはなんだか「おにぎり」に近い気がしてきました……。

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