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仕事でできた「心のひび」を放置しているとどうなるか?心が疲弊していく様子をユーモラスな設定で描いた韓国文学「当面人間」

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絶望に効く今週の名言
ソ・ユミ 著 斎藤真理子 訳『イライラ文学館』頭木弘樹 編/毎日新聞出版

傷つきやすい人と傷つきにくい人がいると思われている。たしかに生まれつきのちがいもあるだろう。しかしそれがすべてなのか?

NHK「ラジオ深夜便」の人気コーナー「絶望名言」に出演中の文学紹介者が、ビジネスと人生の“絶望”に効く名言を毎週お届けする。【火曜日更新】

ソ・ユミの「当面人間──しばらくの間、人間です」という短編小説は、心が傷ついたとき、身体にひびが入ったり割れたりするという、ちょっと不思議な設定だ。でも、ストレスを感じたときに、「顔や首がガチガチに固くなって、ひどい場合には割れたりひびが入ったり」するというのは、わかる気がする人が多いだろう。

「上からは押してくる、下からは突き上げてくる」

主人公の女性Oは、もともとひび割れていたわけではない。きっかけは、給料が3カ月分も遅配になったことだ。課長に抗議するが、「会社がOさんにしてあげられることと言えば、失業手当ぐらいじゃないかと」と言われてしまう。

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