会員限定

〈書評〉『医療者たちの燃え尽き症候群』『ニッポンの移民 増え続ける外国人とどう向き合うか』『ペテンに踊る』

✎ 1〜 ✎ 512 ✎ 513 ✎ 514 ✎ 515
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
ブックレビュー『今週の3冊』

[Book Review 今週のラインナップ]

・『医療者たちの燃え尽き症候群

・『ニッポンの移民 増え続ける外国人とどう向き合うか

・『ペテンに踊る M資金の魔力に憑かれた経営者たち

『医療者たちの燃え尽き症候群』ジェシー・ゴールド 著、橋本 望、橋本信子 訳(書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします)

評者・医療社会学者 渡部沙織

「助ける側」を蝕む規範の呪い 臨床現場の脆弱性に向き合う

著者のジェシー・ゴールドはアメリカの精神科医だ。本書は、新型コロナウイルス感染症のパンデミック初期、2020年3〜11月に著者が診察した4人の医療者に関する回想と、彼ら/彼女らのバーンアウト(燃え尽き症候群)やPTSD(心的外傷後ストレス障害)についてのエッセーで構成されている。

東洋経済オンラインの愛読者に読んでほしい本を一気に紹介。【土曜日更新】

本書の原題である“How Do You Feel?”(気分はどうですか?)は、医師が診察室で向き合う患者に毎日のように尋ねる台詞だ。だが、同じ問いを向けられたとき、医師が本音を語ることはない。患者を治療しケアする立場の責任は、医療者に一方通行の感情労働を強いる。そして、その精神的負荷がもたらすバーンアウトは、現代の医療システムの脆弱性になっているというのが著書の分析だ。

次ページ医師に典型的なメンタリティーを内在化
関連記事
トピックボードAD