会員限定

〈書評〉『消費税と政治 財政再建をめぐる理念と思惑』『感情労働の未来』『悪党たちのソ連帝国』

✎ 1〜 ✎ 515 ✎ 516 ✎ 517 ✎ 518
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
ブックレビュー『今週の3冊』

[Book Review 今週のラインナップ]

・『消費税と政治 財政再建をめぐる理念と思惑』

・『感情労働の未来 脳はなぜ他者の“見えない心”を推しはかるのか?』

・『悪党たちのソ連帝国』

『消費税と政治 財政再建をめぐる理念と思惑』上川龍之進 著(書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします)

評者・上智大学准教授 中里 透

政権運営や政局をめぐる思惑が 増税と歳出改革の推進力に

衆議院選挙では多くの政党が消費税の減税案を競い合った。選挙のことを考えれば、政治が増税よりも減税の方向に傾きがちになるのは自然なことであろう。

東洋経済オンラインの愛読者に読んでほしい本を一気に紹介。【土曜日更新】

だが、戦後の日本政治を振り返ると、政権の命運を左右しかねない増税にあえて取り組んだ内閣が少なくない。それはなぜなのか。本書は、1960年代半ばから最近までの税財政をめぐる政治過程を丹念にたどることで、この謎を解く試みである。

一連の過程で興味深いのは、理念よりもその時々の政権運営や政局をめぐる思惑が、増税と歳出改革を推し進める力として作用してきたことだ。

次ページ政権運営や政局をめぐる思惑
関連記事
トピックボードAD