回転寿司の実力は「イカ」に出る! 大手回転寿司チェーン2店を食べ比べてみた【前編】

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N君:今回は回転寿司を2軒、回ります。どちらも全国チェーンでよく知られている店です。まずはA店から。
河岸:しかしすごい人気だね。
N君:そうなんですよ、休日の食事時間なんて、90分待ち、120分待ちもざらです。首都圏に店舗が少ないこともあるんでしょうが。
河岸:このチェーンは急成長して、数年前に売り上げトップになっているからね。
N君:一般の人が、回転寿司に行って店の実力を知るのに、いいネタってありますか?
河岸:いちばんわかりやすいのは「イカ」かな。次は「鉄火巻き」。この2つを見れば、店の実力がだいたいわかる。
N君:へー、「イカ」と「鉄火巻き」ですが。では早速、このA店の「イカ」はいかがですか……?

 

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ここは首都圏近郊にある某大手回転寿司チェーン店です。新刊『「外食の裏側」を見抜くプロの全スキル、教えます。』執筆のための“市場調査”で、編集者のN君(34歳)と一緒に足を運びました。

日本人は老若男女を問わず、お寿司が大好きです。中でも、手頃な値段で食べられる回転寿司は、週末になると、どこも家族連れでにぎわっています。

ただし、同じ全国チェーン店でも、つくり方やおいしさには、歴然とした「差」があります。ネタを、店内でサク(刺身のカタマリ)から切っているところもあれば、工場であらかじめカットした冷凍の寿司ネタを仕入れて「寿司ロボット」が握るシャリの上にただ載せているだけの店もあります。

シャリ(米)も、酢飯を店内で炊いているところもあれば、仕入れ品で賄っているところもあります。また、酢飯を1日2回しか炊かないところもあれば、もっと頻繁に炊いているところもあります。

みなさん「100円寿司ならこんなものか」と思って食べていますが、食べ比べてみると、味の違いは一目瞭然です。それくらい「おいしさの差」ははっきりあります。

では、一般の人が回転寿司に行ったら、どこに注目すればいいのか? 何を見れば、店の実力がわかりやすいのか?

今回は「回転寿司の裏側」を見抜くスキルをお教えします。

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