その安部氏が、『食品の裏側』を発売後、全国の読者から受けた「何を食べればいいのか?」という質問に対する答えとして、このたび『世界一美味しい「プロの手抜き和食」安部ごはん ベスト102レシピ』を上梓した。15年の間に書きためた膨大なレシピノートの中から、たった5つの「魔法の調味料」さえ作れば、簡単に時短に作れるレシピを厳選した1冊だ。
発売後、たちまち6刷5万部を突破し、各メディアで取り上げられるなど、大きな話題を呼んでいる安部氏が「平気で『鍋の素』を買う人が知らない超残念な真実」について語る。
「鍋はヘルシー」と思い込んでいませんか?
寒い日が続きます。各地で大雪や吹雪が吹き荒れ、私の住む北九州市にも寒波襲来で雪が降りました。
こんなときにうれしいのが鍋料理。熱々の鍋は、体も心も温まるものです。鍋は野菜もたんぱく質もたっぷり摂れて栄養バランス満点。調理に油を使わないし、非常にヘルシーです。
ところが、いつの頃からか、家庭における鍋は「鍋の素」を使うのが当たり前という風潮になっているようです。
「おいしくて便利な〇〇鍋の素」などとテレビでしきりに宣伝されるようになり、スーパーではキムチ鍋、ごま担々鍋、豆乳鍋、トマト鍋など、あらゆる種類の「鍋の素シリーズ」がズラリと並びます。
「レトルトタイプ」「濃縮ボトルタイプ」「1人前のポーションタイプ」「キューブタイプ」など、形状もいろいろで、一大市場となっていることがうかがえます。
しかし私はこの「鍋の素」について疑問を呈したいのです。
なぜなら長年食品開発に関わり、添加物を知り尽くした私が見れば、多くの鍋の素が「添加物やエキス類」を駆使して「コスト優先」で作られているとしか思えないからです。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら