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ライフ #食品の裏側&世界一美味しい「プロの手抜き和食」安部ごはん

平気で「鍋の素」を買う人が知らない超残念な真実 「鍋=ヘルシー」と思い込む人の深刻盲点は?【再配信】

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  • 安部 司 『食品の裏側』著者、一般社団法人 加工食品診断士協会 代表理事
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そしてなんといってもこの「キムチ鍋の素」には、「キムチ」が使われていません

「黄金トリオ」「ポークエキス」「チキンエキス」「トウバンジャン」「酸味料」で「キムチ鍋風の味」を出しているだけ「パプリカ色素」が使われているのは、キムチっぽい色を出すためでしょう。

保存の問題があるし、「液状」にしないといけないから、「鍋の素」に本物のキムチは使えないのです。

しかし、このキムチ鍋、目隠しの状態で口に入れられたら、「キムチ鍋」とわからない人が多いのではないでしょうか。動物性のだしの入ったスンドゥブみたいなものに間違えるような気がします。

キムチのおいしさは「乳酸発酵」にあります。「乳酸のさっぱりした酸味」がおいしさのカギですが、このキムチ鍋にはそれがない。私の考えるキムチ鍋とは別モノです。

「野菜たっぷりの寄せ鍋の素」は?

もうひとつ見ていきましょう。「野菜たっぷり寄せ鍋」です。

★野菜たっぷり寄せ鍋の素
たんぱく加水分解物(大豆を含む)、ブドウ糖果糖液糖、しょうゆ、米発酵調味料、かつおぶしエキス、食塩、魚介エキス(えびを含む)、野菜エキス、酵母エキス/調味料(アミノ酸等)、増粘剤(キサンタン) *メーカーによって違いがあります

これも「たんぱく加水分解物」「食塩」「調味料(アミノ酸等)」がそろい踏み。典型的な「黄金トリオ」です。あとは「エキス類」を使って味を補っています。

それから「米発酵調味料」。これは本みりんの代わりに使います。米をアルコール発酵させて、「水あめ」「うま味調味料」「酸味料」などで味を調えたものです。

もち米を焼酎の中で糖化して作る「本みりん」とは、味も風味も異なります。でも本みりんに比べたら、コストはだいたい10分の1程度と、ぐんと安上がりでできるのです。

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【「鍋の素」がなくても「絶品鍋」は簡単にできる!】

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