ニックネームの効用はこれだけにとどまりません。実は、ニックネームがある人ほど、成功するという研究さえあるのです。
あるアメリカ企業の社長がLinkedIn上で発表した記事によると、フォーチュン50のCEOの60%がニックネームかニックネームに似た短いファーストネームを持っていることがわかりました。
つまり、
といったように、成功しているCEOは、本名ではなく、短くて言いやすい名前を通称にしている人が多い、という結果でした。
この著者は「短い名前やニックネームは、親密さ、信頼、友情の証である。これらはしばしば、組織を成功させるうえで重要な属性となりうる。長くて堅苦しい名前が『壁を作る』のに対し、短い名前は『壁を取り払う』ことができる」と分析しています。
以上のように、あだ名には、デメリットを上回る大きなメリットがある、ということになります。
極端な日本人独特の「リスク回避志向」が背景に
極端な「何かあったらどうする」という日本人独特の「リスク回避志向」ゆえに、教育現場はその要因をすべて取り除いておこうという発想になりやすいかもしれません。
しかし、どういったあだ名ならいいのかを生徒自身に決めてもらうなど、対話をする過程で、いじめ問題について話し合うなど、もっと「自主性を重んじる」という方向性があってもいいように感じます。
友達との関係性の構築は、子どもの人格形成に大きく影響します。
そもそも、マスク着用を続けている子どもも少なくない中で、いかに子ども同士のつながりを深めていけるかをもっと考えていくべきではないでしょうか。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら