「褒める=甘やかす」が浸透している日本社会・企業
明けましておめでとうございます。みなさんの今年の抱負は何でしょうか。
もし、決めていないということであれば、「もっと周りの人にポジティブな言葉を贈るようにする」はいかがでしょうか?みなさんは日ごろ、周りの人を褒めていますか?
海外のエグゼクティブと一緒に仕事をすると、この「賞賛力」が非常に高く、やる気が大いに刺激されます。
一方で、日本では「褒める」ことが「人を甘やかす」ととらえられ、否定的に受け止められがち。日本のエグゼクティブはダメ出しをすることが仕事だと思い込んでいるような節があり、とにかく「褒め下手」な人が多い印象です。
これまで「話し方の家庭教師」として、1000人を超えるエグゼクティブに寄り添ってきましたが、みなさん口をそろえて「褒められるとやる気が出る」とおっしゃいます。とくに地位が上がるほど、褒められることがなくなるからだそうです。
弊社の行った調査では、8割の人が「褒められたい」と思っているのに、実際に褒められているのは4割。若い女性は褒められやすい一方で、とくに、40~50代のおじさま世代はほとんど褒められていない実態が浮かび上がりました。
もちろん、褒めすぎはよくないかもしれませんが、とにかく、日本社会・企業はあまりにも「褒めなさすぎ」です。
「学生時代に先生から言われた褒め言葉で、人生が変わった」。そんな話はよく聞きます。「絵がうまいね」「歌の才能があるね」。たった一言でも人生を変える可能性があるわけです。
「褒める=甘やかす」は大いなる誤解ではないでしょうか。そんな日本文化の中でも、「褒め力の達人」ということで思い浮かぶエグゼクティブが、実はいます。
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