子供も部下も育つ「一流のほめ方」、超簡単7秘訣 資生堂・魚谷社長の「スゴい人心掌握術」も紹介

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世界のトップエリートほど、きちんと「相手を育て・動かす一流の褒め方」を身につけており、それによって、まわりの人の心をわし掴みしているものなのです。

超一流の達人は、一言で終わらせるのではなく、以下の4つの要素を組み合わせて褒めます

一流の褒め方は「4つの要素」が組み込まれている

①「承認」――相手の存在や行動に気づき、認めること
(例)
「なるほど、そういうやり方もあるね」
「最近、目の色が違うね」
「お母さんは毎朝早くから、お弁当づくり、大変だね」
 
「共感」――相手の気持ちや意見に同調し、賛同・肯定をすること
(例)
「その気持ちすごくわかるよ」
「そのとおりだね」
「つらかったでしょう」
 
③「賞賛」――優れた点を褒めること
(例)
「いいセンスだね」
「非常に勉強になったよ」
「さすがプロの仕事だね」
 
④「感謝」――「ありがとう」と礼をいうこと
(例)
「いつも、きめ細かく気を配ってくれてありがとう」
「的を射たアドバイス。感謝の気持ちでいっぱいです」

それぞれの言葉「承認(みとめる)」「共感」「賞賛(褒める)」「感謝」の頭の1文字をとって、「ミカンほかん(保管)の法則」と名付けています。先ほどの魚谷社長のメールにも、この4要素がふんだんに盛り込まれています。

たんに「すごいね」と褒めるのと、この4つを組み合わせながら褒めるのでは、効果がまったく違うのです。例えばこんな感じです。

●「大口の契約がとれたそうだね」(承認・認める
●「なかなかうまくいかず、つらい思いをしたから、余計うれしいよね。その気持ちはよくわかるよ」(共感
●「チームのメンバーにも気を遣い、お客様への心配りも素晴らしかった。よくがんばったよ」(賞賛・褒める
●「心からおめでとう。そして本当にありがとう」(感謝

「ポジティブな言葉」であふれた1年を

おざなりな「お疲れさま」の代わりに、「1日、笑顔でがんばってくれたね。お客さんも喜んでいたよ」。「ごちそう様」だけではなく、「やっぱり、〇〇さんの××は史上最高においしいね」。

「がんばったね」だけでなく、「もう宿題終わらせたなんて、すごく成長したよね、すごいよ」。もう一声「盛ってみる」ことで、気持ちの伝わり方が変わってきます

どうですか。こんな声掛けをされたら、子供も部下も、やる気がぐんと上がるのではないでしょうか。「食べるもの」が体を作るように、「発する言葉」が心を形作ります。

今回紹介した「3つの原則」と「4つの要素」を盛り込んだ「7つの秘訣」を使えば、「世界最高の褒め方」は誰でも、今日から実践可能です。

みなさんの2021年が、「世界最高の褒め方」で「ポジティブな言葉」にあふれた、周りの人がぐんぐん育つ1年になりますように。

岡本 純子 コミュニケーション戦略研究家・コミュ力伝道師

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おかもと じゅんこ / Junko Okamoto

「伝説の家庭教師」と呼ばれるエグゼクティブ・スピーチコーチ&コミュニケーション・ストラテジスト。株式会社グローコム代表取締役社長。早稲田大学政経学部卒業。英ケンブリッジ大学国際関係学修士。米MIT比較メディア学元客員研究員。日本を代表する大企業や外資系のリーダー、官僚・政治家など、「トップエリートを対象としたプレゼン・スピーチ等のプライベートコーチング」に携わる。その「劇的な話し方の改善ぶり」と実績から「伝説の家庭教師」と呼ばれる。2022年、次世代リーダーのコミュ力養成を目的とした「世界最高の話し方の学校」を開校。その飛躍的な効果が話題を呼び、早くも「行列のできる学校」となっている。

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