海外の研究によれば、あだ名は
「④身体的特徴」「⑤動物の連想」「⑥キャラクター」
「⑦韻をふんだ言葉」「⑧接尾辞や接頭語をつける」「⑨略称」
などから付けられているそうです。
ちなみに私は、小学校の社会科の授業で、「陸稲(おかぼ)」について習った瞬間から「おかぼ」というニックネームになり、そこから中高時代を通じて、ずっとそう呼ばれていました。
そこに違和感も、嫌悪感もなく、いつの間にかそれがアイデンティティになっていたわけです。
ある調査によると、社会人1400人のうち、小学生の頃にあだ名があったのは69%。多くの人が感じるように、ニックネーム・あだ名には「親近感や親しみやすさを醸成し、人と人との距離を縮める」という大きな効用があります。
「瞬間接着剤」の役割がある
人はどれだけ進化しても、基本的な動物的本能や欲求という点では、「群れを作って生きていた古代人」と本質的には変わっていません。
その目的はサバイバル、つまり、生き延びることですから、本能的につねに「目の前にいる人が敵か味方かを峻別する」ようにできています。
同じ民族、同じ村など自らの群れの一員である人には心を許し、そうでない人に対しては警戒モードに入る。
そういった意味で、民族、信条、宗教、出身地、言語などどれだけ共通項があるかが、仲間かどうかを判断する材料になるわけです。
あだ名は、そうした同じ群れ、グループ内だけで理解し合える「共通言語」であり、「秘密の暗号」のようなもの。瞬時にお互いを仲間だと認識する「瞬間接着剤」の役割を果たしています。
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