
トランプ関税の影響は?
――アメリカの関税政策を反映して2026年3月期通期業績予想を売上高3兆7450億円(前期比8.8%減)、営業利益は4780億円(同27.3%減)としています。コマツの売り上げの約3割はアメリカ市場が占めていますが、影響をどう分析していますか。
4月28日の発表時点では関税コストとして785億円、需要減で158億円の計943億円の影響を見込んだ。当社は、既に発表され施行が確実な政策を客観的に織り込むことを原則にしている。サーチャージや価格転嫁の効果など、実施の確度が不透明なものは織り込んでいない。
また、1ドル135円と想定した為替レートも保守的と言われたが、4月半ばには一時140円を切った。直近の為替レートに対して約4~5%程度は円高を想定するスタンスも変えていない。
保守的と思われる見込みでも、これくらいは利益が出ると見せられたことで安心感を与えることができたと思う。加えて昨年度に続き今年度も上限1000億円の自己株買いを行う。これはわれわれの収益力への自信と受け取ってもらっていい。
――5月の米中合意で中国に対する115%分の追加関税が90日間見送られました。
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