「ある日、突然視野が欠けた」50代で網膜剥離に――。近視は大人になってから眼疾患になるリスクを高める危険な疾患

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近視は病気です
ある日突然襲い掛かった網膜剥離の症状を事細かに聞いた(柿島氏<左>の写真は本人提供、窪田氏の写真は撮影:梅谷 秀司)
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「近視になってもメガネをかければいい」と思っている人は少なくないが、実は近視は将来的に失明につながる眼疾患の発症リスクを高める、危険な疾患なのである。しかし、身近に眼疾患の経験者がいなければ、その実感が湧かない人がほとんどではないだろうか。
近視は病気です』の著者であり、近視の予防を呼びかける眼科医である窪田良氏の対談企画。今回は、NHK Eテレで放映されたアニメのテーマソングの作曲者としても知られる、シンガーソングライターの柿島伸次さんをお招きし、幼少期に近視になり、50代で網膜剥離を発症したリアルな体験談を語っていただいた。
第1回は、「突然視野が欠けた」という網膜剥離の症状や、「地獄のようだった」と振り返る術後の大変さをお聞きした。

近視によって中高年で引きこされる網膜剥離

近視は病気です
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窪田:柿島さんはNHK Eテレ「はなかっぱ」のテーマソングや、YouTubeで視聴回数が1100万回を超える「スイヘイリーベ ~魔法の呪文~」などの作曲編曲、シンガーソングライターとして知られていますが、その一方で、網膜剥離の経験者としてブログで発信をされていますよね。

実は、柿島さんのようにもともと近視があると、50代を過ぎてから眼疾患を発症する可能性が高くなることが分かっているんです。

近視は病気です
(出所)『近視は病気です』

柿島:私自身、網膜剥離になるまで、近視が関わっているとは知りませんでした。近視以外は、これまで特に目の病気にかかったことはなかったので、急に網膜剥離になった時にはびっくりして……。

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