職場の人間関係に「線を引く」コツ、いつも一生懸命で疲れすぎてしまう人へ精神科医がアドバイス。「ずるい」人のマネもしちゃっていい!

仕事とはいえ、理不尽に思うことや、「そこまで言う?」みたいに感じることはありませんか?(写真:mits / PIXTA)
「断るのが苦手」「忙しすぎて、いつも時間がない」「強い人につい押しきられてしまう」……。もしそんな悩みがあるのなら、「人間関係に『線を引く』ができてないからかもしれません」というのはXフォロワー数13万人&精神科医の藤野智哉さん。
「線を引く」の「線」とは、「バウンダリー(自他境界線)」、つまり「自分と他者との間にある境界線」のこと。
今回は藤野さんの著書『人間関係に「線を引く」レッスン 人生がラクになる「バウンダリー」の考え方』より一部を抜粋し、職場の人間関係がラクになる考え方をご紹介します。
職場の人間関係は2段階で線を引く
職場では、人間関係にどう線を引いたらいいか、悩む場面はたくさんあるでしょう。
・同僚に「SNSのアカウントを教えて」と言われたけど、教えたくない
・上司に帰り際に仕事をふられるのがしんどい
・先輩に「ランチに行こう」と言われたけど、一人で過ごしたい
・部署の人が誰も有給をとらないのでとりにくい
断ることで関係がギクシャクしたり、まわりから浮いたりしたくない。とはいえ、プライベートや自分の時間を切り売りしたくない。悩みます。職場の人間関係に悩むときには2段階に分けて線を引いてみてください。
まず、1段階めです。
自分にとって「仕事」がどういうものかを考えてみてください。
たとえば、次の3つのうち、あなたの感覚はどれに近いですか?
①仕事は人生そのもの。仕事の人間関係は家族のように大切なもの
②仕事は自己実現のためのツール。人間関係はドライでいい
③仕事はお金を稼ぐためのもの。人間関係が多少ギクシャクしてもOK
一口に「仕事」といっても、それぞれ仕事に対するスタンスは異なります。「人生そのもの」だったり、「単なるツール」だったり、人によっていろいろなとらえ方があると思います。
まずは、「自分にとって『仕事』はどういう存在か」を考えたうえで、次に2段階めです。
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