職場の人間関係に「線を引く」コツ、いつも一生懸命で疲れすぎてしまう人へ精神科医がアドバイス。「ずるい」人のマネもしちゃっていい!

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上の立場の人から言われた言葉を「どこまで聞いたほうがいいのか」と悩むことはよくあることです。

「業務だから」「仕事だから」きいたほうがいいとは思うものの、一方で理不尽に思えることや、「そこまで言う?」みたいに感じる発言もあるでしょう。

シンプルに言えば、「上司が何を言うか」は「上司の領域」ですが、上司の発言を受けた結果どうするかは「部下の領域」です。それを聞き入れるのもスルーするのも部下の選択です。

ただ、ここで一つのポイントといえることがあります。

それが「業務指示」と「アドバイス」を分けることです。

たとえば、「遅刻しないように出社してください」「3日後の13時までに資料を提出してください」などは「業務指示」です。上司の価値観や思いは入っていません。

基本的には、「業務だから」「仕事だから」でやったほうがいいケースでしょう。

もし、その指示ができない場合は、「能力の問題」なのか、「スケジュールの問題」なのか、できない理由を言葉で伝える必要があると思います。一方で「もっと仕事に情熱をもったほうがいい」「残業をイヤがるべきじゃない」などは明らかな「業務指示」とは言いがたいですよね。

上の立場の人の価値観や思いが入ってしまっているところがあります。時には、その人の「〜すべきだ」なんて「べき思考」が100%つまっているような指示もあります。

「べき」に巻き込まれない

この上の立場の人の「私の言うとおりに動くべき」「私と同じ考えをもつべき」といった「べき思考」を押しつけられると、自分の領域に踏み込まれていると感じるものです。

部下や上司の関係であっても価値観は人それぞれ

アドバイスという形で「べき思考」を押しつけられていないか注意が必要です。「べき思考」は、小さいレベルも含めると職場のいろんなところに潜んでいます。そして小さな「べき思考」を押しつけてくる人も少なくないのが現実です。

「会議室には予定時刻の5分前には入るべき」
「社会人なら出社の3時間前には起きて体調を整えるべき」
「デスクの上は常にキレイに片付けるべき」
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