森永卓郎さんの金言 「保険のかけ過ぎ」が家計を圧迫する“過剰保険の罠”  生命保険は「とにかく加入」が正解ではない

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本当に必要な保障額の見極め方とは?(写真: Komaer/PIXTA)
将来への漠然とした不安から、勧められるがままに保障額の高い掛け金の保険に加入している人は多いのではないでしょうか。森永卓郎さんが語る、本当に必要な保障額の見極め方とは? 森永さんの著書『やりたいことは全部やりなさい』より、若い世代へ遺したラストメッセージを紹介します。

生命保険に加入すべきタイミング

常識 ➡生命保険は多く入れば入るほど安心できる
真実 ➡若い時期の加入が賢明だが、過剰な保障は不要

一家の支え手である契約者が突然死亡したときに、遺された家族の生活を保障するのが、生命保険の最も基本的な機能です。

特に、住宅ローンを抱えていたり、子どもの教育費がこれから必要になったりする場合、その保障の重要性は極めて高くなります。

そう考えると、自分がまだ若く、子どもが小さいうちに加入するのが正解ということになるでしょう。ただし、ここで重要なのは、必要な保障額を慎重に見極めることです。私も、子どもが成人する前に私が死んだ場合、十分な保障を得られるようにと保険料を払ってきました。

具体的には、住宅ローンの残債や子どもの教育費、さらには家族の当面の生活費なども考慮して保障額を設定しました。

60歳までは生命保険に加入しており、後は終身保険の部分が300万円だけ残っていましたが、それも支払い済みになって保険料の支払いはなくなりました。このように、必要な時期に必要な保障を確保し、その後は縮小していくという戦略をとったのです。

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