保険の営業マンにまんまと「カモられる」人の盲点 積立型は保険の本質・レバレッジがほぼ働かない
保険の大原則は「掛け捨て」
では、次に保険の原則について確認していきましょう。これは、たとえばの話です。ある50人学級のクラスに、「1年後、このクラスの誰かが、ものすごくお金のかかる難病にかかります」と神様からお告げがあったとします。しかし、それが誰かまでは教えてくれなかった。
この場合、個々の生徒が最悪の事態に備えて治療費を貯めていってもいいのですが、1人で貯蓄できる額には限界があります。しかも、それぞれの生活もあるし、勉強も、スポーツも、恋だってしたい。50分の1の確率のために、すべてを我慢して貯蓄に集中するのはいやだな、とみんなが思っていました。
そのとき、A君が提案します。「誰が病気になるかわからないのだから、みんなで毎月5000円ずつ積み立てよう。そして、難病になる人が明らかになった時点で、積み立てた300万円(5000円×12カ月×50人)をその人にあげよう」
これが、保険の原則です。保険には、「世の中の誰が難病になるか(リスクが生じるか)はわからないから、社会のみんなで備える」という意味があるのですね。つまり、リスクヘッジの発想です。
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