"現役世代の稼ぎ"を守る「収入保障保険」って何? 「ヒューマン・キャピタル」から考える人生設計

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稼ぐ力 
人生でもっとも高価なものは「自分」です(写真:Lewis Tse Pui Lung/PIXTA)
私たちは日常生活でたくさんの情報に囲まれていますが、そのすべてを一度に理解するのは大変です。そこで、重要な要素だけを取り出して、それらの関係を簡単に表現するのが「数理モデル」です。これにより、私たちは複雑な問題をより簡単に理解し、解決することができます。
進路選択、就職活動、結婚、家計管理など、人生で誰もが直面する多様な問題を考える際に「数理モデル」を活用することで、新たな切り口が見えてきます。冨島佑允氏著『人生の選択を外さない数理モデル思考のススメ』より一部抜粋・編集して紹介します。

あなたの「労働力」の膨大な価値

みなさんの持ち物のなかで、いちばん貴重な資産は何ですか? 

多くの人は「家」や「車」などと答えるかもしれません。あるいは、宝石や高級腕時計を挙げる人もいるでしょう。しかし実は、それよりもはるかに高額なものが身近にあります。そう、みなさん自身です。

もちろん、誰だって唯一無二の存在です。しかし、ここでは経済的な価値に絞って考えましょう。

経済的に見れば、みなさんの「労働力」が膨大な価値を持っているのです。「働くのが好きだ」という人もいれば、「仕事なんてしたくない」と思う人もいるでしょう。しかし、どちらのタイプであっても、私たちは生活のために働いてお金を稼がなければなりません。

考えてみてください。働くということは、私たちが持っている「時間」「知識」「スキル」そして「体力」を使って、お金を得ることです。言い換えれば、自分が持っている価値をお金に換えているのです。

つまり、誰もが自分のスキルや労働力を使ってお金を得る力を持っています。この力こそが「ヒューマン・キャピタル」、つまり「人的資本」と呼ばれるものです。

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