
生命保険と相続の関係について、失敗ケースも含めてわかりやすく解説します(写真:makaron*/PIXTA)
結婚しても子どもをもたない夫婦、いわゆる「おふたりさま」が増えている。
共働きが多く経済的に豊か、仲よし夫婦が多いなどのメリットはあるものの、一方で「老後に頼れる子どもがいない」という不安や心配がある。
そんな「おふたりさまの老後」の盲点を明らかにし、不安や心配ごとをクリアしようと上梓されたのが『「おふたりさまの老後」は準備が10割』だ。同書は7刷3万部を突破するベストセラーになっている。
著者は「相続と供養に精通する終活の専門家」として多くの人の終活サポートを経験してきた松尾拓也氏。北海道で墓石店を営むかたわら、行政書士、ファイナンシャル・プランナー、家族信託専門士、相続診断士など、さまざまな資格をもつ。
その松尾氏が、相続における生命保険金(死亡保険金)のメリットや注意点について解説します。
相続時にメリットがある生命保険だが…
保険の勧誘を受けるとき「生命保険に加入すると、相続税対策になりますよ」などと聞いたことはありませんか?
「聞いたことはあるが、実はよくわからない……」という人も多いのではないでしょうか。
たしかに、生命保険を上手に利用することで、財産を渡したい人にスムーズに渡せる、相続がスムーズになる、相続税が軽減できるといったメリットがあります。
生命保険と相続を理解するためには、「遺産分割」と「相続税」という2つの視点でとらえることがポイントです。
今回は、生命保険と相続の関係について、失敗ケースも含めてわかりやすく解説していきましょう。
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