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「世界はアメリカと中国が動かしている」の勘違い…「人口」「購買力平価」で巨大な欧州、インドの潜在的影響力

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ブラジルのルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルバ大統領(中央左)とインドのナレンドラ・モディ首相(中央右)(写真:ブルームバーグ)

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筆者は先日、西側とBRICSプラスとの間でより緊密な協力を促す新たな政策プラットフォームを共同で立ち上げた(BRICSプラスとは、ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカに6つの新興国が加わったグループだ)。

チェコ・プラハに本拠を置く国際的NPO「プロジェクト・シンジケート」は多くの有力者の論評・分析を配信しています。「グローバルアイ」では、主に同シンジケートのコラムの中から厳選して翻訳・配信しています

感染症や、抗生物質が効かなくなる薬剤耐性、気候変動、AI(人工知能)の管理、世界の経済的不均衡といった問題には、それぞれの国が単独で行動していたのでは対処できない。その事実をしっかりと認識してもらうことを目標にしている。

だが、これに対して聞こえてくるのは、「西側やBRICSプラスにたいした意味はない、大事なのはアメリカと中国だけだ」という例の決まり文句である。その説によれば、大半の国々は、それがどのような方向であろうと、この2大超大国が進む道に従うことになる。

EUはアメリカと中国に匹敵する巨大経済圏

本当にそうだろうか。

確かに経済規模では、アメリカと中国が他国を圧倒していることは誰にも否定できない。現在のGDP(国内総生産)はアメリカが約30兆ドル、中国が約20兆ドルなのに対して、日本、ドイツ、インドはアメリカのおよそ6分の1、中国の4分の1にすぎない。そうはいっても、欧州連合(EU)を単一の経済圏と見た場合、そのGDPは21兆ドルと、アメリカや中国に比肩する規模となる。

アメリカの経済規模はアメリカを除くG7(主要7カ国)を全部ひっくるめたものよりも大きく、中国の経済規模も中国を除いたBRICSプラス諸国を全部合わせたものの2倍近い。

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