【朝ドラ あんぱん】やなせたかし「育ての親」と悲しすぎる別れ 愛情いっぱいに育ててくれた《伯父の寛》 東京で電報を受け取ったやなせは…

人生の後半でやなせが後悔したこと
人生経験を積んで初めてわかる、人の優しさというものがある。後で振り返ったときに「実はすごく自分によくしてくれていたんだな」と気づく。「あのときは、ありがとうございました」と伝えられればよいが、もう会えない場合は後悔ばかりが募る。やなせたかしもそうだった。
「第二の父母となった伯父の寛も伯母のキミも、とてもよい人でした。しかし、子どものときのぼくは、伯父と伯母の愛が理解できていたとはいえません。肉親であっても、実子ではない子どもを育てることがいかに大変か、人生の後半になってやっと思い知るのですが、後悔しても手遅れで申し訳なく思います」
やなせたかしは、自分を引き取って育ててくれた、伯父・寛と伯母・キミについて、こんなふうに語っている。幼くして父を亡くし、母は再婚して自分のもとから立ち去ったとなれば、伯父と伯母の愛情に気づく余裕はなくても致し方ないだろう。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら