1980年に漫才ブームが巻き起こり、たけし・タモリ・さんまのBIG3を頂点としたお笑いヒエラルキ-が確立。
1990年代に入るとお笑い第三世代(とんねるず・ダウンタウン・ウッチャンナンチャンなど)が日本中を席巻し、2000年以降も「M-1グランプリ」が年末の風物詩となり、“お笑い”がエンタメ界に欠かせない存在としてお茶の間に完全に定着した。
日本のエンタメ界の確固たる地位を築いたお笑い界の勢力図に一石を投じようと、永遠の後輩気質33歳の芸人・首里のすけ(「しんとすけ」ツッコミ担当)は、沖縄の老舗芸能事務所オリジンコーポレーション代表を兼務しながら、戦略的視点と動物的勘で日々格闘し続けている。
各企業が推奨するリモート業務が一般稼働している昨今、沖縄を拠点にしながら全国区になる新時代のモデルケースとなるためには、どうしたらいいのか。芸人兼事務所代表として愚直に人生を切り拓こうと邁進しつづける首里のすけの「3つの武器」を探る。
*この記事の前半:「東京で売れたい」"沖縄お笑い芸人"の大逆転人生
「芸人」と「経営者」の二足のわらじ
現在、60名(お笑い30名、劇団20名、タレント10名)所属の沖縄老舗芸能事務所「オリジンコーポレーション」代表の首里のすけにとって、「芸人」と「経営者」の二足のわらじは、芸はもちろん経営においても不可欠なイノベーション要素だと考えている。
魂は、コンビ「しんとすけ」に置きながら事務所経営することで、「思いもつかない着想が生まれ、既成概念に囚われない経営方針を貫く」という思いがある。
「覚悟」というより「信念」だ。リスクヘッジを考慮して現状維持を貫くよりは、販路拡大というチャレンジのほうが、より未来があると考えているのだ。
では、どのような「信念」で販路拡大というチャレンジに挑むのか、そこには「3つの武器」があるという。ここでは、その「3つの武器」を探っていく。
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