「僕くらい、賞レースにもガンガン出ている現役バリバリの芸人が、事務所代表っていないんじゃないですか。代表の頭でいると、どっかで頭が固くなるというか、面白いことを考えきれてない自分に気づいたんです。だから、あくまでも芸人が『主』であることを忘れずに兼務しています」
首里のすけにとって、原点である「芸人魂」だけは絶対に忘れない。
「代表になっても、売れて億を稼ぐプレーヤーにならないと夢がないじゃないですか。芸人は売れてなんぼ。その思いがなかったらプロを辞めるべきです」
人をひきつけ、人を動かす「人間力」があるか
首里のすけには「自らが夢を掴んだプレーヤーになることで、沖縄芸人たちが夢を諦めずに突き進んでほしい」という思いがある。
「『努力すれば夢は叶う』と簡単に思わないでほしい」。首里のすけの目は、いつになく真剣だ。「誰でもできること」を努力とは言わない、「困難に打ち勝って成し遂げること」こそが努力だと自分自身に言い聞かせている。
芸人・首里のすけの夢を実現する大きなカギを握るのは、そうした努力の末に培われる実力や、運、タイミングもあるだろうが、最終的には、人をひきつけ、人を動かす「人間力」にあるような気がする。
首里のすけの挑戦は、決して他人事ではなく、私たちも注視する存在であるのは間違いない。
*この記事の前半:「東京で売れたい」"沖縄お笑い芸人"の大逆転人生
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