ここが変だよ! 日本のタクシー業界 世界のタクシー運転手さん大比較

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ここが変だよ、日本のタクシー業界

最後に待ってました、われらが日本のタクシーである。まず日本のタクシーは非常に礼儀正しいことが多く感心してきたが、あれだけ高いなら礼儀正しかったり、付加的サービスがあって当たり前では、と思うようになってきた。日本にいると慣れてしまって高さを実感しないかもしれないが、香港とかのタクシー価格に慣れて油断して30分とか日本でタクシーに乗ると、あっという間に1万円に迫っている体感価格は韓国、香港、シンガポールと比べて2~3倍のイメージだ。

空港からタクシーに乗って20分ぐらいで香港もシンガポールも羽田も都心につくわけだが、タクシーの値段はそれぞれ3000円、2000円、7000円といった開きがある。これは、もろもろの税金や規制で車の価格が日本の2倍になる香港、4倍になるシンガポールと比べてこれだけ高いということで、そうとう不思議な価格設定だ。

なおタクシーの付加サービスについて少し触れたが、私が8年ほど前に日本で働いていた頃、港区の深夜タクシーは恵比寿ビールをくれたり、おつまみをくれたり、遠方のお客にはけっこう付加サービスをしてくれたのだが、これが違法として禁止されるのだからわけがわからない。

そういえば、この非常に高いタクシー料金に値下げを挑んだタクシー会社が違法扱いされて、値段を横並びの元の金額に戻されたのも、まったくもって意味不明ではないか。タクシー業界はサービスの向上と価格改定をしたら市場から締め出されるようである。典型的な反論は「タクシーの運転手の賃金を守るため」とか言う人がいるが、実際は値段を下げたら得られたであろうマーケットを大幅に失ってしまっている。またタクシーにかぎらず、世の中に目を向ければ、どんな業界でも価格を下げて品質をよくするという競争を、つねに展開しているのだ。

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