「ぎゃあ~~高い、高い、高すぎる!!! タクシー50分乗って、350フランかーい!!」
というわけで、私は今、これをスイスのモントルーで深夜に書いているわけである。わが師、グローバルエリートが大人気コラム「グローバルエリートは見た!」でスイスのタクシーはものすごく高いとお書きになられていたので、その師の言葉を確かめにはるばるスイスにやってきた……わけでもないのだが、今回ジュネーブに深夜に着いて、モントルーのホテルまで50分乗って、実に350フラン。
世の中に時給4万円くらいの仕事って、弁護士とか外資系コンサルとか、スイスのタクシーくらいしかないのではなかろうか。そのタクシーメーターの回転のスピードの速さは、タクシーがバカ高いので有名な、日本のそれをはるかに上回る。そこで興奮冷めやらぬ私は、最近、各国のタクシーに乗って感じたことを、親愛なる読者の皆様にぶちまけることにした。
ヨーロッパのタクシーはバカ高い
まずフランスやスイスのタクシーだが、そもそも夜になると全然、走っていないので、見つかるだけ儲けものである。ちなみにイギリスに行ってもフランスに行っても、円が対ユーロ、対ポンドで急落したので、少し乗っただけでえらく高くつく。ちなみにお金に困っているギリシャとかに限ってタクシーがほとんどベンツなのは、以前西欧の銀行が金を低利で貸しまくったバブルのレガシーだという。
サービスに関しては別に丁寧でもなければ乱暴でもなく、まぁ普通といった感じだ。シャルルドゴール空港などでは、ぼったくりの白タク営業をしかけてくるので、これに注意してほしいが、現地の人は鉄道やバスを使い、このバカ高いタクシーを使っているのは、交通網をよく知らない海外からのお客が多いらしい。
円安を考慮しなくてもそもそも、ヨーロッパのタクシーは日本よりよっぽど高い。これは実は日本の1人当たり所得は世界20位くらいに落ちており、デフレが続いた日本の価格水準に慣れているからそう感じるのだろうか。
なおスイスは世界でも最高水準の所得水準であり、水1本5フランする国なので(ペットボトル1本に5フラン払うくらいなら、目の前のレマン湖の水をそのまま飲みたいくらい)、タクシー料金がバカ高いのも仕方ないのかもしれない。
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