グローバルエリート式最新お墓ビジネスとは?
あなたの知らない世界~お墓ビジネス最前線

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桜の季節には、多数の観光客も訪れる青山墓地(写真:縄手英樹/アフロ)

 「キムさん、中国から墓石を輸入して日本でお墓屋をやりませんか?」

これは少し前、四川省に住む友人が私に持ち掛けてきたお墓ビジネスにまつわる話である。なるほど、日本では50万円や100万円や何百万円で売られている墓石が、中国ではその1/10以下ぐらいで手に入るらしい。南方には質の高い大理石も多く、これを格安で輸入してお墓ビジネスに参入しようではないか、という誘いだ。

実はお墓ビジネスを持ち掛けられたのはこれが初めてではない。本業の投資ビジネスでも数年前、某外資系の投資ファンドが日本のお葬式屋さんを買収して、アッドオンインベストメント(小さな会社を次々と買って大きな会社をつくること)をやらないかという話が回ってきたことがある。

確かに最近は適正価格の葬儀が増えたとはいえ、いまだに不透明な価格設定で何百万円とられることも少なくない。また“冠婚葬祭ではケチれない”という心理と“金持ちの、とにかく最高価格帯を選んでおこう”という心理を刺激するのか、“最高級墓石”などといって500万円ほどの、高級外車のような値段で売られる墓石も存在している。お花も、普通にフラワーショップで買ったら数千円のものが、葬儀という場ではその何倍ものプレミアム価格で取引されている。

これは消費者としてはたまったものではないが、高齢化社会で老人人口が増えるにつれ、お墓・葬儀ビジネスは数少ない成長産業の一つであり、不謹慎な話ではあるが相当お金の匂いのする産業ではないか。業界全体に不透明さや非効率が内在しているだけに、投資家としてはオペレーション・バリューアップで“ジュース”を絞れる余地も大きそうな産業である。

そこでわが師・グローバルエリートの著書「世界中のエリートの働き方を一冊にまとめてみた」に書かれていた教えである「何事も第一人者になるべく、とっとと発表せよ」という教えに基づき、たったいま、早朝の散歩で青山霊園を訪れて考えたお墓ビジネスのアイデアを、親愛なる読者の皆様と共有させていただきたいと思う。

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