早上好(ザオシャンハオ)!というわけで私は香港のペニンシュラからヴィクトリア湾を眺めながら朝の5時に起きてこれを書いているわけであるが、最近日本に滞在していた時に過ごした「母の日」の出来事と、それから派生して考えた国の休日のありかたについて親愛なる読者の皆様と一緒に、考えてみたい。
所は六本木のお寿司屋さん、すしざんまい。私は海味とか九兵衛とか高い寿司も美味しいと思うが、すしざんまいや板前寿司のように、値段の割に美味しい寿司が多いのも日本の特徴である。散々食べて5000円 程度だと、“さすがに鮨の本場、ホームマーケットは違うな”と一人唸りながら何人前も食べるわけだが、ちょうど母の日に一人の板前さんがこう話しかけてきたのだ。
板前さん:このまえ一緒にこられていた方、お母さんでしょ?お母さん、今日は一緒に連れてきてないんだ。母の日なのに。。。
ブラザー・キム:ああ、そうです。よく覚えてらっしゃいますね。ただ母は今ロンドンにいて、しばらく日本にいないんですよ。
板前さん:あーそうなんですか。次日本にお越しの際は、ぜひもう一度一緒にきてくださいね。お母さん、大切にしなきゃダメだよ。私はお母さんが早く亡くなったから、子供の時、母の日が来るのが嫌だったな。。。
ブラザー・キム:えっそうなんですか?! というのも、私の母も、母の日はお祝いしなくていい、子供の時、学校で母の日にお母さんいない子供が悲しそうにしていたから、母親がいない子供のことも考えた祭日にすべきだ、とか言うんですよ。だから私は基本的に親孝行なのですが、母の日は素通りです”
板前さん:あーそうか、そんなこと言ってくれるお母さんがいるんだ。いや、嬉しいな。お母さんがいない子供、とくに小さい時は、母の日とか本当に嫌なんですよ。周りの子にもいろいろ言われたな。ほら、母を訪ねて三千里ってあったでしょ?同級生が私に言うんですよ。母を訪ねて三千里探して来いよって。これ、いまならいじめですよね?”
、、、などという会話が展開されたわけだが、そう、今回の懸案事項は日ごろみなさんがカーネーションを渡している“母の日”に関してである。
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