「早上好(ザオシャンハオ=おはようございます)!」というわけで、私は今日もまた香港のペニンシュラからヴィクトリア湾を眺めながら、朝の5時に起きてこれを書いているわけであるが、最近、日本に滞在していたときに驚いた、日本の接客業の数々に関して一筆書かせていただこう。
ロリコン文化を売るビジネスがあるのは、日本だけ
先日、久しぶりに来日中の私は、日本ならではのエンターテインメント業界を楽しもうと思って、恥ずかしながらたまたま新橋を歩いているときに目についた“女子高生カフェ”とやらに、そうとう年上の友人(某メガバンクの、けっこう偉いさん)に強引に誘われて、足を運んでみた。
まず、こういう“女子高生カフェ”とやらは秋葉原のオタクワールドだけに存在すると思っていたのだが、けっこう都内の各地に拡散しているようである。日本はロリコンが多いことと、ロリコン文化が広く浸透していることで世界的に知られているが、こんな商売が許されているのはまず驚きであった。私は実は大概の国で働いてきたが、制服姿の女子高生が接客することを許されている国は正直、見たことがない。
雑居ビルの一室に入ると、女子高生の制服に身を包んだ女の子たちが、カウンター越しにお酒を提供している。別にキャバクラとかと違い、隣に座って手を握るとかではなく、単に女子高生と話しながら酒を飲むという異様な空間だ。客層をみるとバーコードヘアスタイルの50~60代のおじさんが、娘というか孫にすら見える高校生相手に、それはそれはうれしそうな笑顔をのぞかせている。
私が「なんでおねえさん、ここで仕事してるの?」とやぼな質問をしてみたところ、「将来、女優さんになりたいんだけど、なんでも挑戦してみようと思って。ほら、今しかできないし……」という謎の答えが返ってくる。話はたいして弾むこともなく、私は一緒に来たおじさんフレンドに「われわれ世代の世界に帰りましょうか?」と促し、ウーロン茶を女子高生と何杯か飲んでその場を後にしたのだが、わたしはそこで、以前、女子高生の耳かきサロンでストーカー殺人が起こったことを思い出した。
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