人はなぜ、オカマバーにいくのか 忘年会に高額オカマバーに集う、エリートたちの心理

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グローバル化の進展により、国の枠を超えて活躍する「グローバルエリート」が生まれている。しかし、そのリアルな姿はなかなか伝わってこない。グローバル エリートたちは何を考え、何に悩み、どんな日々を送っているのか? 日本生まれの韓国人であり、国際金融マンとして、シンガポール、香港、欧州を舞台に活動する著者が、経済、ビジネス、キャリア、そして、身近な生活ネタを 縦横無尽につづる。

「もーうかっりまっした~」ボヨヨヨ~ン!(鐘を打ち鳴らす音)

年末に来日し、忘年会に参加したグローバルエリートが連れて行かれたのは、関西の雑居ビルの一室にある、数十年の歴史を誇る名門オカマバー。

ぱっと見、10人ほどのオカマの皆様がスタンバイしておられ、男性2人、女性2人で入店したわれわれは10人のオカマ(+1人のお鍋)に囲まれてさんざんドンペリを開けることになった。

この「もーうかっりまっした~」という掛け声は、高額のシャンペンをオーダーするたびにスタッフの皆様全員で唱和されるのだが、鐘を打ち鳴らすときの表情や手足の伸ばし方、角度がなかなかユーモラスで面白い。

店の中には「冬だ! 鍋だ! 〇〇だ!!」という、この場で再現するのが不適切なポスターが張ってあり、早めの時間帯に行くとお客もほかにおらず、われわれ男女4人で約10人に上るホステス……とういか、ホスト……というか、オカマの皆さんにお相手していただくことができた。

どうみても女性にしか見えない美しいスタッフの方……と言いたいところだが、どうみても男にしか見えない、どちらかと言えば汚なめの外見を、ケバケバしい化粧でデフォルメしているようにも思える。

しばらくすると隣のテーブルにもお客がきて、10人くらいの皆さんに相手してもらう、というか、包囲される状況は改善されたが、隣が普通にモエ・エ・シャンドンの通常のシャンペンを頼む中、うちの若くして(まだ30代)ヘッジファンドで独立した先輩のおごりでこちらだけ次々とビンテージもののドンペリが加算されていくのには、一体いくらになるのか末恐ろしい。

オカマバーに誘われたのは今に限らず、前の仕事でもその前の仕事でも職場のエリート先輩の皆様が連れて行ってくれたものだ。また意外なことに、女性大物ファンドマネジャーや女性アナリストなど、けっこう女性のエリート層も行っていたりする。

そこで今回は、なぜ世のエリートとされる皆さんが、この忘年会シーズンにこぞってオカマバーへ大金を落としに行くのか、知られざる“オカマバーの魅力”を親愛なる読者の皆様と一緒に考えていきたい。

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