「“木彫り”のだんご」「本物のだんご」はどっち? ヨックモック、うなぎパイ…木でできた食べ物に驚きまくり

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まだ何になるかわからない
左側は本物ですが、右側は木彫りでできているんです(写真【左】:teddy/PIXTA、【右】『まだ何になるかわからない』より)
冒頭の写真、左側は本物ですが、右側は木彫りでできているんです。
SNSで作品がバズりまくりの「木彫りアーティスト」のキボリノコンノさん。その作品を見てみると、だんご、ヨックモックのシガール、うなぎパイ……おいしそうな食べ物がいっぱいです。
お菓子を木彫りでつくるときは、まず、そのお菓子を食べることから始めるそうです。作品が世に送り出されるまでの誕生秘話がたっぷり載った『まだ何になるかわからない』より一部抜粋し再構成のうえ、作品にかける想いを作品写真とともにお届けします。
前編:『これ、木彫りなの? 《カップに勢いよく注がれるコーヒー》を木で再現したらこうなった!

食べ物を題材として選んだ理由

木彫りでつくる題材として「食べ物」を選んだ理由は、まずはみんなが知っている身近な題材だから。それと、僕が小さいときから食べることへのこだわりを強く持っていたからです。

【写真を見る】これは本物のシガール?木でできたシガール?

幼稚園生のときは冷たいお弁当を食べるのがいやで、お昼ごはんの時間は一人砂場で遊んでいたんですよ。母は僕が「お弁当が冷めているから食べられない」ということに気づいて、サンドウィッチをつくってくれるようになりました。サンドウィッチであれば、もともと常温の食べ物だから食べることができたんですよね。

おそらく料理の「おいしい瞬間」「味わってほしいタイミング」を逃さずに食べたい、という欲が強いんだと思います。僕はいまだに、冷めたごはんを冷たいまま食べるのが好きではないんです。必ず温め直して食べます。「ごはんはできたてが一番」という思いがあって、そこからレベルが下がっていけばいくほど、食べたくなくなってしまうんです。

舌も敏感で、たとえば「静岡コシヒカリ」を家で食べていて、その袋が終わって、同じ「静岡コシヒカリ」に買い替えたとしても「お米を新しくした?」と気づくような子どもでした。

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