岡田将生語る「人生豊かにするために休息も必要」 「虎に翼」「ゆきてかへらぬ」など話題作続く
30代半ばになり、人間性にも芝居にも円熟味が増す俳優・岡田将生。デビューから今年で19年、これまでにもエンターテインメントシーンの第一線で活躍を続けてきたが、2024年は朝ドラ『虎に翼』、大ヒット映画『ラストマイル』、ドラマ『錦糸町パラダイス』『ザ・トラベルナース』など世の中的な話題作に立て続けに出演し、存在感を示した。
なかでも『虎に翼』では、イケメン好青年というこれまでの役柄のイメージとは異なる、歳を重ねた大人の重厚な父親像を体現。中堅に差し掛かる俳優として、新たなステージに踏み出すと同時に、その芝居が高く評価された。
そんな岡田将生の2025年最初の映画作品は、大正時代の濃密な人間関係のなかに狂気が宿る3人の、破滅的な愛を描く文学的作品『ゆきてかへらぬ』。女性の社会進出や自立をテーマのひとつとして内包する本作は、『虎に翼』にもつながる社会性と現代へのメッセージが色濃くにじむ。
次なるフェーズへの第一歩となる本作への向き合い方から、役者としてのこれまでといまを聞くと、「居場所がなくなる怖さと常に隣り合わせ」という厳しい世界に生きる本音を語ってくれた。年齢と経験を重ねて移り変わる生き方を掘り下げる。
『とらつば』や『ラストマイル』など話題作に出演
――2024年は朝ドラ『虎に翼』、映画『ラストマイル』をはじめ、世の中的な話題作にいくつも出演し、存在感を示していました。出演作を決める“選球眼”も岡田さんの実力のように感じます。
僕にはそんなものないと思います(笑)。脚本には必ず目を通していて、やりたいと思う作品か、または、一緒に仕事をしたい人の作品か。それだけです。ヒット作と呼ばれる、多くの方に見てもらえる作品になるかは、後から付いてくるものであって、たまたま2024年はそういう形が多くなりました。幸運だった年だと思います。
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