1.日本人の気質に合わない
日本人は、世界的に見て“自信を持ちにくい”国民。内閣府による調査(「我が国と諸外国の若者の意識に関する調査」2014年)によれば、自分に長所があると感じる日本の若者の割合は、韓国の約半分、アメリカと比べると約4分の1しかありません。だから、ムリに強みを語らせても、「無茶振り」に等しいのです。
2.「強み」は、古い
かつて、「SWOT(Strengths:強み、Weaknesses:弱み、Opportunities:機会、Threats:脅威)分析」という戦略計画の策定方法がありましたが、事業環境の変化が激しい今となっては、企業や個人にとって何が強みと言えるのか、定義が難しくあまり使われていません。にもかかわらず、未だに「強みは何?」と聞いてしまう就活、ちょっと古くさいです。
3.つまらない
どこかで聞いたことあるビジョンや、似通った「実績アピール」……。分析シートの問いに対する回答を書く、というスタイルで自己分析をすると、実に陳腐な内容になりがちです。それを語る就活生本人も心の底から納得できていないため、聴き手も共感できません。
一方、デキるひとが就活生にすすめる自己分析は、「ものがたり」戦略です。あるデキるひとは、就活生に対してこんな問いかけをしていました。
「キミの回の情熱大陸を撮るとしたら、オープニングは何から始まるの?」
「キミの人生を一本の映画にするとしたら、どんなストーリーになるの?」
「キミの1年間をマンガ1巻に例えると、第〇巻はどんな内容?」
すなわち、「生まれてからこれまでの自分を物語にしたらどうなる?」という質問です。この自己分析のお作法を詳しく観察すると、以下の3つのポイントがあることを発見しました。
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