木本: たしかに最近、家で作るおもちゃの綿あめ機械を検索しまくっていたんですね。そしたら、いろんな種類の綿あめマシンばかり紹介されるんですよ、グーグルで。
松本: そういうプログラムが入っていて、何を見たかを確認してそれに近いものを出すというサービスを提供している会社がたくさんありますからね。
木本: 僕らの行動が商品紹介に反映されているんですね?
松本: そうでしょうね。
木本: でも僕らには、なんの見返りないですよね。
松本: 見返りはないという考え方もあるし、代わりに「こんな綿あめ機もありますよ」って(互いに苦笑)。
木本: 紹介してもらえる。で、余計に無駄使いするとかね。マイナンバー以前に、自分の情報はインターネットにつないでいる時点で丸裸同然ということですね。
課題があれば改善をしていけばいい
松本: 僕はそう考えています。そもそも僕らの情報はすでに握られている。クレジットカード会社やグーグルだって全部知っている。ならばイライラするより、この仕組み全体で税収がちゃんと入るようになるから、全体にとってはいいことだと考えるほうがいい。
木本: マイナンバーは収入の少ない人の味方で、便利なものであり、必要なものであると。
松本: この制度をとりあえず始めますと。いいところもある、悪いところもあるかもしれないけれど、これを使って国民全体にいいように、使い方を変えていくことだと思うんです。
木本: ああ、なるほど。
松本: あとはどう使っていくかは、初期の使い方もありますが、徐々に改善する。みんなでいろいろなディスカッションしながら改善していくことが重要だと思います。
木本: いい悪いで討論するよりも、どういう風にしていくかで議論するほうが発展できるわけですね。
松本: そう思います。
木本: とても理解が深まりました。ありがとうございました。
(構成:高杉公秀、撮影:梅谷秀司)
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