マイナンバーのこと、本当に知っていますか

TKO木本が経済の基礎を学ぶ!

木本: 数年前に導入された住基ネットでしたか? マイナンバーは住基ネットも紐付いた最新の背番号制度なんですか?

松本: 住基ネットは、個人情報がらみで普及が進まないでいましたが、データは基本的にマイナンバーに引き継がれています。だから自治体が発行して各家庭に届く訳ですね。行政業務を全部一つのナンバーで、地方自治体や国の業務を一つの番号でするので効率化が進みます、というのが目的の一つです。たとえば転出時にマイナンバーだけで手続きが済んでしまうことになるでしょう。

木本: それはめっちゃ便利ですよ。

松本: 便利だけれども、便利なものにはそれだけ・・・。

木本: 危険があるわけですね。

松本: SF的な世界で考えると、映画『ターミネーター』って感じで、コンピュータを乗っ取られると、もう全員わかっちゃうんです。どこに誰がいるとか。そんなリスクもゼロではない。

木本: まさしく。素人には、『ターミネーター』の世界のように、チップが入るのか、目や指紋なのかわりませんが、体で登録されていく時代の入口に感じます。

松本: でも実際に、毎日インターネットで検索していて、何を検索しているとか全部わかっているはずなんですよ。「あっ、こんなの検索している!」とか。となると、すでにマイナンバーによって提出する情報以上のあらゆる情報をもう我々は基本的に・・・。

個人情報はすでに丸裸と考えた方がいい?

木本: さらしている。

松本: そう考えるのが妥当。アメリカでは、もう盗聴はされていると考えるのが当たり前。

木本: 当たり前なんですか?

松本: 民間人のあいだでも、「盗聴ってされているよね」と。あるいは検索、グーグルとかヤフーだって、全部「見られているよね」とみんな思った上で利用している。日本はその点ウブで、「盗聴なんかしないだろう」と。あるいは「検索で何を見ているかなんて、誰かが知っているはずないよね」、と一般的には思われているけど。たぶん事実はアメリカに近いほうにあって、かなりの情報はもう誰かに見られて把握されている。

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成長を確実にする組織の根幹を成すのが、研究開発と人事である。研究開発体制は2015年4月、各研究所に横串を通し、顧客起点の組織に生まれ変わらせた。人事制度もグローバル化がほぼ完了。踊り場から飛躍へ、日立の地固めの様相を追う。