就活時期繰り下げで
常見陽平(以下、常見):秋になり、学生たちの就活もだいぶ落ち着いてきました。まあ、売り手市場化しているとはいえ、まだ未内定者はいますし、内定先に納得がいかず、まだ続けている人もいます。白河さんも私も、普段学生たちとかかわる機会が多いわけですが、今年の就活についてはどうお考えでしょうか?
白河桃子(以下、白河):私は苦労している学生と、難なくこなす学生の二分化が顕著だと思いました。就職活動の時期が繰り下がったのも原因のひとつでしょうし、昨年度、就活をした学生たちが比較的楽だった分、今年は出遅れた子が多かった気がしますね。一方、大学1〜2年から就職活動を意識していた子のだいたいはうまくいっています。景気やルールの変化にとらわれないでいたのが、功を奏したのでしょう。
常見:白河さんの周りの女子学生たちはどうでしたか?
白河:春〜夏にかけて選考が集中するじゃないですか。だから、彼女たちは化粧も落ちてしまうような暑さの中でいろいろな会社を見て回らないといけません。そういう意味では厳しい就活だったと思います。あとは時期繰下げによって、一般職志望の女子たちが例年よりもキャリア選択にかけられる時間が短くなってしまったのは大変だと思いました。これは今後も懸念すべきことです。
常見:ルールが変わった直後は、毎回新しい問題が出てきますよね。私も、今年は企業の「面談会」に悩む学生が多く見受けられたのは、問題だと思いました。
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