東洋経済オンラインに集いし労働者・学生・市民諸君!「若き老害」こと常見陽平である。今、職場の問題といえば、「意識高い系」である。どういう人たちか?説明しよう。
「いつかは起業したい」「ジョブズの再来を目指す」「世界を変える」など、大きなこと、意識の高いことを言うのだが、空回りしている残念な人たちのことだ。意識の高いことは本来いいことのはずなのだが、行動が伴わず、口だけで背伸びしているため滑稽なのである。
より具体的に説明しよう。たとえば、次のような言動が「意識高い系」の特徴だ。普通の会社員、学生なのに、こんなことをやる人が周りにいないだろうか?
・自分のプロフィールをやたらと「盛る」やつ。芸能人でもないのに、かっこよすぎるプロフィール写真、聞いてもいないのに「座右の銘」、「ビジョン」などを書いたりもする
・名言(実は著名人の受け売り)を吐きまくる
・「フルコミット」「イノベーション」など、やたらと横文字を使う
・人脈作りに熱心。名刺を交換した、Facebookで繋がったレベルで「仲良し」「マブダチ」などと言う
・勉強会、異業種交流会をやたらと開く
・ビジネス書を読みまくって、中途半端にそのまねをしまくる。
・ちょっとかかわっただけなのに、自分がすべてやったかのように言う(アレ俺詐欺)
・名言(実は著名人の受け売り)を吐きまくる
・「フルコミット」「イノベーション」など、やたらと横文字を使う
・人脈作りに熱心。名刺を交換した、Facebookで繋がったレベルで「仲良し」「マブダチ」などと言う
・勉強会、異業種交流会をやたらと開く
・ビジネス書を読みまくって、中途半端にそのまねをしまくる。
・ちょっとかかわっただけなのに、自分がすべてやったかのように言う(アレ俺詐欺)
こういう人たちがウザくてしょうがないので、筆者は2012年の冬に『「意識高い系」という病』(ベストセラーズ)を発表した。重版がかかったわけではないのだが、話題になり、自分の本の中でもっともレビュー数が多い本となった。
そして!時は来た!この春、NHKのBSプレミアムでドラマ『その男、意識高い系。』がスタートした。本のドラマ化ではないが、筆者は事前取材などで協力させて頂いた。職場を侵食する意識高い系に喝を入れる、絶好の機会がやってきたのである!ドラマのプロデューサーであるテレパック社の東田陽介さん、ディレクターの河原瑶さんを直撃取材した。
※なお、このインタビューはドラマが放映開始となった3月3日(火)に行われた。インタビュー前に、私は映像をまったく見ていないことを、お含みおきいただきたい。
「意識高い系」ドラマ化の真相とは?
常見陽平(以下、常見):昨年夏に取材していただいて以来となりますね。
東田陽介(以下、東田):その節は、ありがとうございました。おかげで『その男、意識高い系。』(BSプレミアム毎週火曜23:15~23:45)も無事、完成しました。
常見:もう撮影は終わったのでしょうか?
河原瑶(以下、河原):撮影はすべて終わり、あとは編集作業を残すだけです。
常見:そもそも、どんな経緯でドラマの制作が決まったのでしょうか?
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