東田:この番組はチャンネルもBSプレミアムですし、見る方はお金も時間も使って、わざわざ選んでくださるわけです。だから、好きか嫌いかは別にして、「100人見れば、100人理解できる」ようなわかりやすい内容になっています。
常見:会社員人生の真理が描かれていると思いました。時間も手間もかかるけど部下や後輩はどんな会社だって、育てていかなければいけません。
河原:実際問題として、一条くんみたいな社員がいるかどうかは別ですが、「いそうな感じ」は演出できたと思います。試写会に参加された50代の管理職の方も共感してくれました。
常見:面白い。
愛すべき意識高い系“一条ジョー”
河原:ドラマを描くにあたっていちばん苦労したところは、一条くんが嫌われないように、なんだかんだ愛されるキャラクターにしたことです。彼が嫌なやつとして嫌われる様子をドラマにしても、視聴者には響きません。だから、春子さんの母性をくすぐるじゃないですけど、なんか憎めないキャラクターにしました。
常見:どんな嫌なやつだって、人から変な目で見られるやつだって、何かしら、いいところはありますもんね。
河原:現実の「意識高い系」と言われる人たちは他人を批判することもあると思います。でも、一条くんには絶対にそれをさせませんでした。そこは全話貫き通しました。
東田:一条くんは愛すべきバカですね。
常見:ホームページを見ても、その感じは出ていましたね。どこをクリックしても、一条くんの顔やセリフが全面に出てくる。主人公よりも目立っていますよ。
東田:やっぱりスマートフォンのアプリやゲームが出てくるドラマでもあるので、ホームページにも力を入れました。おすすめは「意識高い系診断。」です。
常見:やりました! 僕が診断したら、二宮課長(古き良き営業マンタイプ)が出てきました。本当に申し訳ないのですが、診断しているうちに、ムカムカしてきましたね。診断の間々に出てくる一条くんの「フルコミットで頼むよ!」といったセリフが、いちいち、うっとうしい(笑)
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