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慶応監督語る「甲子園制した心理的安全性」の基本 「無意識に部下のやる気をそぐ人が多い」

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──「長時間練習なし」ともてはやされましたが、実際にはそうとうハードだったと記憶しています。

そんなに練習時間は短くないと思う。ただ、効率的な時間の使い方は求めている。

「素振り500本、ノック1000本」といった「量」に依存せず、「質」を追い求めれば、あまりにも長い練習時間とはならない。うちの野球部では、選手に今の自分を把握し、理想の自分を描いてもらい、その差を埋める練習内容を自分自身で考えてもらっている。

2年半の高校野球生活で結果を追い求めるならば、選手を寮に入れ、起床から食事、練習まで厳格に管理したほうが近道かもしれない。でも、うちが目指しているのはそこじゃないので。一人ひとりが社会に出たときに備えて、「考える」という習慣を身に付けてもらうことが、指導方針の大きな柱だ。

心理的安全性に気を使う

──「Z世代」と呼ばれる今の若者ともマッチする方針に感じます。

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