仕事ができない人ほど漫然とメモ取りがちな理由 効果が見えないやり方に甘んじている人多数

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「デキる人」アピールのために取っている人も(写真:takeuchi masato/PIXTA)
学生のときにしていたやり方が社会に出ると通用しないことが多々あるが、その1つがメモの取り方。学生のときは先生が教えてくれたポイントをただ書き込んでいればよかったが、社会に出ると、何を書くべきなのか、また本当に大事なことは何なのかは、誰も教えてくれない。
したがって、多くのビジネスパーソンは自己流のメモ術を余儀なくされるが、実はとてもいい方法がある。意思決定の参考にしたり、いいアイデアを出しやすくしたりするメモの取り方を教えてくれるのが、企業の生産性を上げるコンサルティングをしているティアゴ・フォーテ氏だ。近著『SECOND BRAIN 時間に追われない「知的生産術」』で、仕事に役立つメモ術を公開している。

メモを取るのは、知識を資産にすること

『SECOND BRAIN(セカンドブレイン)時間に追われない「知的生産術」』 (書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

人ははるか昔から、自分の考えなどを書き留めて世の中を理解しようと努めてきました。レオナルド・ダ・ヴィンチからヴァージニア・ウルフ、ジョン・ロックからオクティヴィア・バトラーまで、芸術家や知識人たちは何世紀にもわたって頭にひらめいたことをメモ帳、いわゆる「備忘録」に記録してきました。18世紀から19世紀初頭の産業革命期もまた、情報の洪水に見舞われた時代であり、備忘録は個人的な日記や日誌としてではなく、めまぐるしく変化する世界を理解するツールとして知識階級に普及しました。

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